背景
夢というほどではありませんが、高校生くらいの頃から漠然と日本を一周してみたいと思ってきました。日本の各地を実際に見てみたい。そうは思っても現実的に考えると、2~3日で日本一周はできませんので、仕事を考えると思いを持ちつつも実現することはできずに時間だけが経過してまいりました。
老いて年金生活になったらのんびり一周しようと、これもまた漠然と考えていましたが、御嶽山の噴火、広島市や伊豆の土砂災害、東日本大震災といった大きな災害があり、今あるものが未来もあり続けるとは限らないことに気づきました。当たり前のことで、頭では分かっていましたので、先に挙げたような災害で「思い出させられた」という表現のほうが適当でしょうか。
大切なことに改めて気づいたとはいえ、仕事をしていては実現は困難です。それならば仕事を辞めてしまえば良いということで辞めました。もちろん、辞めた理由は日本一周だけではなく、仕事がかんたんなので飽きる、仕事に対する姿勢や意識が自分と一緒に働く人たちの間で乖離してきた、などなど他にも理由はありますが、旅行への思いが退職理由において大きなウェイトを占めるのは確かです。
目的
背景を踏まえこの旅の目的は、47都道府県すべてを自分の目で見ること、そしてどのような人たちが生きているのか知ることとします。ちょっぴり堅苦しいですが、ぼんやり考えていることを言葉で表すとこうなりました。平たく言えば日本探しの旅といったところです。
この旅の計画を人に話したときに「自分探しの旅?」とよく聞かれましたが、長期旅行にはそのようなイメージが付いているのでしょうか。さすがに30歳を過ぎて自分探しも糞もねぇだろうよ。
経路
自宅のある千葉県流山市を起点として時計回りで一周します。時計回りの理由は、左側通行である日本では海岸沿いの道路を走る際に反時計回りと較べてより海が見られるであろうという考えからです。基本的には海岸線の国道や県道を走行しますが、あくまでも基本であってその都度走りたい道を安全運転で走ります。
途中、新潟まで来たら一旦流山に戻り、所用へ対応した後に新潟から再出発するという経路を予定しています。
乗り物
アルトを使います。カブを使おうかとも思いましたが、事故に遭った時の危険性を考えてアルトにしました。アルトよりカブの方が楽しいのは承知していますが、長い距離を走りますので安全を優先します。
スケジュール
5/16(土)に出発し、2~3ヶ月程度で北海道から沖縄まで回ります。
本当は4月下旬に出発するはずが、健保と年金の手続きに時間がかかり想定より1ヶ月近く遅れて出発することとなりました。特に年金の手続きがこんなに時間がかかるものとはまったくの想定外。昔と違い窓口の人たちの愛想は改善されましたが、内部の業務フローには改善の余地があるのではないでしょうか。
内部から業務を改善しようという動きは起こらないのかしら。非効率的な業務って、やる側も嫌になってきて直したくなるものです。
ルール
ある程度のルールがあったほうがやりがいがありますので、日本一周にあたっては以下のルールを設定します。
- 県庁に行く(Must)
- その土地のものを食べる(Want)
「日本一周」という言葉を本土5島(北海道、本州、四国、九州、沖縄本島)の海岸線を回るだけと定義するならば、海無し県へ立ち寄る必要は無くなりますが、47都道府県を巡るという目的を達するには各県への県庁へ行くというルールを設けるのが適切です。
また、食は生きる上で必須の行為ですので、その土地のものを食べればどのような人たちが生きているのかを知る手がかりになります。必ずしも土地の料理や産物を提供する店が開いているとは限りませんので、必須のルールとはしないものの、出来る限り口にするようにします。