流山市民となって数ヶ月。練馬区の平和台にいたときとは大きく違うのが河川が身近にあること。江戸川、利根運河、坂川、大堀川、ちょっと歩けば利根川も近いです。
川というものは、どこから流れてきてどこへ流れていくのか。川の始まりから終わりまで見てみようとするとなかなか大変です。特に利根川なんて源流は群馬の山奥ではないでしょうか。たぶん一生見ることもないでしょう。一方で、利根川と江戸川を結ぶ利根運河は、端から端まで歩いても10kmもありません。これなら散歩がてら歩けます。
ということで、利根運河を江戸川から利根川まで上ってみました。
江戸川から利根運河へ
10時頃に初石公民館前を出発し、まずは江戸川を目指します。20〜30分程度歩いて流山IC付近まで行けばすぐに江戸川です。川沿いには青々とした田んぼが広がり、故郷の岩手の風景を思い出させます。田んぼを見るとなんとなく矢巾のあたりを思い出すんだよなあ。
山がないこと以外、岩手と風景が大して変わりません。東京から電車で数十分なのになんだこれ。
遡上
などと考えながらボチボチ歩くこと数十分、利根運河に到着しました。
標識にも江戸川と利根運河の境界が示してありましたので、間違いありません。江戸川から別れ、利根運河を上っていきます。
川には始点と終点があるのでしょうか。利根運河沿いの標識には「江戸川から×km」と書かれていますが、素人感覚だと利根川から江戸川へ水が流れるのだから「利根川から×km」と書きたくなります。江戸川側から見たからこのように書いてあるのかとも考えましたが、振り返って利根川から標識を見てもやっぱり「江戸川から……」との表記。何か理由があるのかな。
疑問は解けぬまま歩いて行くと運河駅のあたりまで来ました。
運河駅付近は小規模な公園(個人的には「さっとぺっこ」という方言がぴったりだと思うが、対応する標準語がわからない)として整備されており、春には運河沿いに咲く桜が大変きれいです。もちろん夏に子供を遊ばせるのにも良いと思いますが、どうも利根運河の水は汚そうな気がするのでその辺はご注意ください。
運河駅を過ぎると途端に緑が濃くなります。あまり手がつけられていない。運河を掘るときに一緒に開発しなかったんですかね。
気づけば柏市になっていました。どこで流山との市境を越えたのかわかりません。市境で道路の舗装が変わったり、何かしらの気づくポイントのようなものがあるものなんですが。。。
5km付近で国道16号と交わります。運河を掘ったとき、未来にこんな大きな道路が通って自動車が行き交うなんて想像しなかっただろうな。
国道を過ぎてますます緑が濃くなり、しばらく歩くと水門が見えてきました。利根運河もここまでのようです。
バックホーもダンプも無かった明治に、これだけの運河を掘るとは大変な事業だったことでしょう。
利根川
さて、利根運河のサイクリングロードはそのまま利根川のサイクリングロードにつながっています。せっかくなのでこのまま利根川沿いに歩いて行きます。
広がる田んぼ、送電線、TX線の高架、柏の葉のマンション。田舎者の考えですが、都心部ならともかく、田んぼが広がっているような土地なら田んぼをつぶして家建てりゃいいじゃないかと思います。都会の方々はマンションがお好きですよね。
茨城侵攻
新利根大橋が見えてきました。
橋を渡り茨城県側へ侵入します。ゆったりと流れる利根川、ボーッと眺めているだけでもなんだか心が落ち着きます。
タヌキが出るようですね。さすが茨城、自然豊かなのでしょう。タヌキくらいなら身近な動物という気もしますが。
少し道をそれると白山神社という神社がありました。新しくて立派な本殿は近年建て替えたようです。苦しい人が幸せになるようにお祈りしました。
さらに歩いて行くと関東鉄道の電車……ではなく列車が滑り込んできました。本当に滑り込んでくるという感じ。JR山田線という超ローカル線沿線で育ったものからしてみると、ディーゼルカーはのんびりゴトゴト走るものという印象が強いのですが、さすが関東、ディーゼルカーといえどもせかせかと走るようです。
なんだか色使いが京成の電車に似てる。
でも、せかせか走るディーゼルカーがある一方で田んぼが広がる景色もあり、なんだかよくわかりません。
日清食品の工場がありました。でかいカップヌードルの模型?があります。工場直売でカップヌードルが安く売ってないかななどと思い、工場周辺をうろついてみましたが特に何もありませんでした。つまんないな。
日がくれてきました。ぼちぼち家に帰らなきゃ。
龍ケ崎市までやってまいりました。牛久沼を見てみましたが大きい。湖と沼がどう違うかわかりませんが、沼というより湖という感じです。
空が変です。定規を当てて切り取ったかのような、そんな空。
牛久駅まで来ました。常磐線に乗って帰ります。
無事に出発地点の初石公民館まで戻りました。利根運河を散歩するつもりが少々長い散歩になってしまいましたが、無事に帰宅でき、牛久沼も見られたので満足です。